| セントリップ・ジャパン編集部

雪化粧をまとった絶景と満点の星空を楽しむ 新穂高ロープウェイ

日本の美しい冬景色を中部地方で楽しめることをご存知でしたか?北アルプスと呼ばれる飛騨山脈が連なる岐阜県は、中部地方には珍しく、冬になると雪に覆われる地域で、特に山間部は日本有数の豪雪地帯として知られています。その山々が雪化粧をまとった絶景が目の前に広がり、夜になると満天に輝く星までも楽しめる──そんな観光スポットがあります。それは奥飛騨温泉郷、中部山岳国立公園にある「新穂高ロープウェイ」です。

360度に広がる大パノラマの美観

山頂の展望台からの眺望

「新穂高ロープウェイ」に乗って向かう先は、標高2156メートルにある西穂高口駅屋上の展望台。この展望台からは、四方の眼前に笠ヶ岳、槍ヶ岳、穂高連峰、焼岳などの飛騨山脈、そして遠くに白山連峰までもが一望できるとあり、その360度に広がる大パノラマの美観は「ミシュラン・グリーンガイド・ジャポン」で2つ星で紹介されているほどです。

2階建てのゴンドラ
ゴンドラからの景色

しかもこのロープウェイ自体が、非常に珍しい2階建て仕様のゴンドラなのです。2階建てのゴンドラに乗れるのは日本ではここだけということもあり、一年を通して大勢の旅行者が訪れて、四季折々の自然景観を楽しみます。

星空観賞便

星空観賞便

春、秋の夜には「星空観賞便」が期間限定で運行され、季節ごとの星空を展望台からか観賞する天体イベントが行われてきました。

山頂の展望台から見る星空

冬は空気が乾燥して大気中の水蒸気が少なく、空の透明度が上がるため、よりクリアに満天の星を望むことができます。この時期に出現する「しぶんぎ座流星群」は、1月前半に活動がピークを迎えますので、辺り一面に降り注ぐ無数の流れ星を観測できるかもしれません。

新穂高ロープウェイ

新穂高ロープウェイは、第1ロープウェイ、第2ロープウェイの2本のロープウェイからなり、これを乗り継いで展望台へと向かいます。

新穂高ビジターセンター山楽館 (*新穂高ビジターセンターはリニューアル工事のため、現在休館いたします)
無料で利用できる足湯

同じく「しらかば平駅」のそばにある「新穂高ビジターセンター山楽館」には、かけ流しの天然温泉露天風呂「神宝乃湯」が併設されています。しんしんと降り積もる雪を見ながら静かに温泉を楽しむのは、まさに日本の冬の風物詩です。

雪でできた回廊
神秘的な雲海

または、ここでしか味わえないふわふわの雪の上を歩くスノーシュー体験 をしてみるのもいいかもしれません。

アクセス

新穂高ロープウェイのバスとロープウェイの発着所

新穂高ロープウェイへのアクセスは、大きく分けて高山方面からと松本方面からの二通りがあります。

名古屋方面から向かう際は、高山と松本のどちらを経由しても、時間的にはさほど変わりませんが、高山を経由する場合は、中部国際空港セントレアから名古屋駅に行き、そこからJRまたはバスで高山へ、そして高山からバスで平湯経由で新穂高となります。名古屋から松本へはJR特急しなのでおよそ2時間です。

高山からアクセスする方には、濃飛バスが発行している「まるごとバリューきっぷ」というセット券がお得で便利です。高山バスセンターから新穂高ロープウェイの往復乗車券と、ロープウェイの往復乗車券がセットになっていて、これらの他に、温泉施設や土産物店などでの割引といった様々な特典付きですし、旅程に合わせて2日間フリープランと3日間フリープランから選ぶことも可能です。詳しくはこちら

東京方面から目指す際は、新宿からJR特急あずさで松本まで向かい、そこからバスで平湯経由で新穂高へ、もしくは新宿から高速バスで一本という手段もあります。

まとめ

日本の北アルプスの雪景色と、空気が澄んだ冬ならではの満天の星の一大パノラマを満喫できる「新穂高ロープウェイ」体験は、きっと忘れられない旅の思い出、いえ、一生の思い出となるでしょう。暖かい格好をしてぜひ遊びに行ってみてください。

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