妻籠宿は三留野宿と馬籠宿に挟まれた江戸から42番目の中山道の宿場町。中山道と飯田街道との分岐点にある交通の要衝として栄えた。

早くから町並みの保全活動に取り組み、1976年には日本ではじめて「重要伝統的建造物群保存地区」に選定された。長く続く町並みでは江戸時代にタイムスリップしたような雰囲気が味わえる。

主な見どころとしては、妻籠宿本陣（1995年復元）、脇本陣奥谷、19世紀初頭に建てられた長屋である熊谷家住宅、1804年創業の旅館で映画『座頭市」の撮影地としても有名な松代屋などがある。妻籠宿から少し南にある大妻籠も見どころの一つで、うだつをあげた古民家が軒を連ねている。

隣接する馬籠宿とともに木曽路を代表する観光名所として知られ、大妻籠を経て馬籠峠を超える約7.8kmのハイキングコースも人気がある。