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【お家で作る中部グルメレシピ】五平餅と小倉トースト

中部地方を代表する「おやつ」とは?

中部地方には、地元の人たちはもちろん、観光客にも人気がある、この地方ならではの「おやつ」があります。今回は、どこか懐かしさを感じる・伝統的なおやつである「五平餅」と、名古屋の喫茶店ではおなじみの定番メニュー「小倉トースト」をご紹介します。
今回のレシピすごく簡単で、材料も手にいれやすいので、暫く日本に来られなくても自分で作って食べられます!

五平餅とは?

五平餅(ごへいもち)は、愛知県、岐阜県、長野県など、中部地方の山間部に伝わる郷土食です。つぶしたごはんに、味噌や醤油などで作ったタレをぬり、香ばしく串焼きにしたものです。

五平餅は江戸時代中期頃から、山間部に暮らす人々によって作られており、その由来や起源については諸説あります。もっとも一般的なのは、神様へのお供え物である「御幣」の形に似せて作ったという説です。他にも、「五平さん」という人が、にぎり飯に味噌をぬり、焚き火で炙って食べていたことが始まりという説、山仕事をする人たちの携帯食として生まれたという説などがあるそうです。お米が貴重だった時代に「晴れ」の日の行事食として、お祝いやお祭りなど、人が集まる場でよく食べられていたメニューでもあります。

2016年公開のアニメ映画「君の名は。」の中でも、登場人物が「五平餅」を食べるシーンがあり、映画の舞台でもある、岐阜県・飛騨地方のお店は「聖地巡礼スポット」の1つとして人気を博しています。

五平餅が食べられるところ

串状の「五平餅」は、片手で食べることができ、値段も1本100〜300円とリーズナブル。発祥の地とされる中部地方の山間部の観光地には、五平餅を専門に扱うお店もあります。また、この地方のドライブインや道の駅、高速道路のサービスエリア、スーパーやショッピングモールのフードコートなどでも販売されており、手軽に食べることができます。

「君の名は」の1シーンとなったお店は、JR高山本線「飛騨古川駅」から徒歩5分ほどの「味処古川」です。映画のシーン同様、店先で食べるのも、またお座敷で、ほかの郷土料理と一緒に楽しむのもおすすめです。

五平餅を作ってみよう

「五平餅」は、日本か海外が関わらず、身近にある材料で、手軽に作ることができます。「五平餅」を簡単に説明すると、ごはんをつぶし、小判形や丸型にととのえて串にさし、醤油や味噌ベースの甘辛いタレをぬり、香ばしく焼き上げたものです。おやつはもちろん、軽食にもぴったりなので、ぜひ一緒に作ってみましょう。

<材料>4人分

・温かいご飯 約600g(2合分)※コシヒカリのような粘りの強い品種がおすすめです)
・くるみ 40g(煎ったもの)
・白ごま 小さじ4(煎ったもの)
・砂糖 大さじ6
・醤油 大さじ4
・味噌 大さじ2(あれば、赤味噌)
・みりん 大さじ4
・酒 大さじ2

1)炊きたての温かいご飯を、清潔な布巾(手ぬぐい)を敷いた、すり鉢やボウルに入れ、すりこぎで粒がなくなるまで、ていねいにつぶす

2)ご飯を好みのかたち(楕円や丸型)に整え、串につける

3)テフロン加工のフライパンに、五平餅を並べる

4)少し弱めの中火で、両面にこんがりと焼き目がつく(3〜4分ほど)まで焼く

5)Aの調味料をよく合わせておく

6)フライパンから五平餅を取り出し、合わせた調味料を入れ、火にかける

7)弱めの中火でゴムベラでかき混ぜながら煮詰め、タレをつくる(2〜3分ほど)

8)タレにとろみが出てきたら、火を止めてから、五平餅を戻し入れる

9)五平餅全体にしっかりとタレを絡ませたら、出来上がり

小倉トーストとは?

小倉トーストとは、主に愛知県内の喫茶店で提供されている軽食で、いわゆる「名古屋めし」の1つです。分厚くスライスした食パンをトーストし、バターもしくはマーガリンをぬった上に、小倉あんをのせます。パンの上にあんをのせたものが定番ですが、なかにはパンであんを挟んだサンドイッチスタイルや、トーストとバター&小倉が別々に出てきて自分で好きなように乗せて食べるスタイルもあります。

小倉トーストの発祥の地は、名古屋の中心部・栄にあった喫茶店「満つ葉」とされています。小倉トーストが誕生したのは大正10年(1921年)ごろ。当時の洋食ブームに合わせ、バタートーストをメニューに加えたところ、お客の男子学生が「ぜんざい」に浸して食べるようになり、それを見た店主が考案したのが「小倉トースト」だったのです。これが次第に愛知県全体に広がり、いつしか喫茶店の人気メニューになりました。

小倉トーストが食べられるところ

名古屋市内を中心に、愛知県全域の喫茶店の定番メニューです。なかには、モーニング・サービス(朝食の時間帯にドリンクを注文すると、トーストやゆで卵、サラダなどがついてくるサービス)のメニューに採用しているお店もあります。
名古屋市発祥で、全国800店舗以上展開している「珈琲所コメダ珈琲店」では、モーニング・サービスでも、定番メニューとしても用意されています。

小倉トーストを作ってみよう

「小倉トースト」の材料はたったの3つ。しかも、どれも手軽に手に入るものばかりです。作り方もとても簡単、料理が苦手な人でも挑戦できます。ぜひ、一緒に作ってみましょう。

<材料>4人分

・食パン 4枚(4枚切り)※厚切りのもの
・有塩バター 60g(1人分15g)
・小倉あん(ゆで小豆)) 200g(1人分50g)※加糖のもの

1)食パンは食べやすい大きさに切る

2)バターは室温に戻しておく(パンに塗りやすくするため)

3)パンをトースターなどでこんがりと焼く

4)焼きたてにバターをぬる

5)パンの表面全体にゆで小豆をのせる

好みで、さらにバターやホイップクリーム、フルーツなどトッピングしてもいいでしょう。

まとめ

昔ながらの伝統的なおやつである「五平餅」も、喫茶店の定番メニュー「小倉トースト」も、手軽に購入できる材料で、簡単に作ることができる「おやつ」です。どちらも、子どもからご年配の方まで幅広い年代の方に好まれる親しみやすい味ですので、家族や友達と一緒に作って食べるのもおすすめです。
五平餅なら、タレに入れる「くるみ」を落花生やアーモンドに変更する、小倉トーストなら、クリームや果物、抹茶パウダーなどをトッピングするなど、アレンジも楽しめます。ぜひ、好みの味に仕上げてください。

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