| セントリップ・ジャパン編集部
絶景冬景色に出会う旅!飛騨高山・新穂高ロープウェイ
日本らしい風情を感じる旅をしたい!喧騒から離れ日本の大自然を満喫したい!どちらも楽しむ欲張りな旅行をしたい人にピッタリなのが「飛騨高山」。いつ訪れても四季折々の美しい姿に出会うことができますが、冬には趣ある町並みに雪が積もり、より一層幻想的な世界に様変わりします。また、中心部から少し足を延ばせば、北アルプスの大パノラマの絶景はもちろんのこと、雪見風呂など冬にだけ味わえる特別な楽しみも。 今回は、1泊2日で楽しむ、飛騨高山エリアの絶景冬景色をご紹介します。
一日目
中部国際空港セントレアから飛騨高山へ
飛騨高山に一番近い空港、中部国際空港セントレアから、まずは高山駅を目指しましょう!
最も楽で速いのは、中部国際空港駅から名古屋駅まで名鉄μスカイに乗り、名古屋駅から高山駅までJRワイドビューひだ(特急ひだ)で行く方法。所要時間は約3時間、料金は7000円弱です。
高山市街地 人気スポットを散策
高山駅に着いたら、早速人気スポットの観光を楽しみましょう。まずは駅から徒歩10分ほどの「古い町並」へ。
江戸時代(1603-1868)の面影を色濃く残す町並み。老舗の酒蔵や商店が立ち並び、道の両脇には水路が流れる美しい景観で知られています。冬には雪が舞い、より一層幻想的な世界になります。
古い町並には、小腹がすいたときにピッタリなお店がいっぱい。飛騨牛を使ったコロッケやお寿司、五平餅など、飛騨高山地方のグルメを気軽に試すことが出来ます。
次は、古い町並から歩いてすぐの高山陣屋へ向かいましょう。陣屋とは、江戸時代に地方の行政官が役所の仕事場や邸宅としていた建物の総称です。かつて陣屋は全国に60ほどありましたが、現在、日本の中で表門や大広間などの主要な建物が残っているのはここ、高山陣屋だけ。威厳あるかやぶき屋根の門をくぐると、そこには200年前の世界が広がっています。
歩き疲れたらランチタイム
古い町並や高山陣屋周辺には、飲食店も豊富に揃っています。特に地元のグルメとして旅行者を虜にしているのが飛騨牛。赤身と脂質のバランスが良く、やわらかな舌触りが特徴とされています。すき焼きや、ステーキ、ハンバーガーなどお好みのスタイルで食べてみてくださいね。 地元飛騨高山ならではご当地グルメに興味がある方は、朴葉味噌や漬物ステーキを是非お試しあれ。
日本酒好きはたまらない!ズラリと並ぶ日本酒マシン
冷涼な気候と北アルプスの伏流水の恵みを受ける飛騨高山は、極上の酒どころとしても有名。市内には7軒の酒蔵があり、いずれも100年をゆうに超える歴史を持っています。
古い町並の中にある「船坂酒造店」には、たくさんの種類の日本酒を少しずつ試せる日本酒コインサーバー(!)があります。しかも、提供しているお酒は併設する酒蔵で出来たばかりのフレッシュなもの。日本酒好きにとっては夢のようなスポットです。
高山市内中心部から奥飛騨温泉郷へ移動
人気観光スポットを探索した後は、市内中心部からバスで一時間ほどの奥飛騨温泉郷へ向かいましょう。奥飛騨温泉郷へのバスは、「古い町並」などの主要観光スポットや高山駅横の濃飛バスセンターから乗ることが出来ます。車内から見える雄大な景色もお見逃しなく。
温泉で旅の疲れをリフレッシュ
飛騨高山は、日本国内でも指折りの温泉の宝庫。中でも奥飛騨温泉郷には「平湯」「福地」「新平湯」「栃尾」「新穂高」と5つの温泉地があり、冬には眼前に広がる北アルプスを眺めながらの雪見風呂も楽しめます。
地元のグルメと日本酒を味わった後は、極上の温泉に浸かって旅の疲れを癒し、翌日へと備えましょう。
2日目
奥飛騨温泉郷から新穂高ロープウェイへ移動
旅の2日目、まずは絶景北アルプスを目指し、新穂高ロープウェイに向かいます。奥飛騨温泉郷からはバスで40分ほど。平湯バスターミナルや主要な温泉地からバスに乗ることができます。詳しい時刻表は こちら
2階建てゴンドラで標高2,000mを超える雲上へ
終点「HO65 新穂高ロープウェイ」でバスを降りると、すぐにロープウェイの乗り場「新穂高温泉駅」があります。窓口でチケットを買えば、文字通り後は乗るだけ。約25分で標高2,000mを超える雲上の世界に着きます。
頂上へは、2本のロープウェイを乗り継ぎます。1本目は「新穂高温泉駅」から「鍋平高原駅」、2本目は「しらかば平駅」から頂上の「西穂高口駅」です。それぞれの駅周辺にも見所は沢山ありますが、まずは、一気に頂上「西穂高口駅」に向かいましょう!理由は後ほど…
360度大パノラマの絶景を堪能
頂上「西穂高口駅」に着いたらまずは屋上の展望台へ。階段を上がりドアを抜けると、どこを見ても絶景の360度の大パノラマが眼前に広がります!3,000m級の北アルプスの山々は息をのむほどの美しさ。ロープウェイ到着後すぐは込み合いますが、寒さに辛抱して少し待てば絶景を独り占めできる可能性も。
真っ青な空に、たなびく雪やそびえ立つ北アルプスの写真を撮りたい方も多いはず。ただし、山の天候は変わりやすく、なかなか絶好の撮影日よりを事前に調べることは難しいですよね。時間に限りのある旅行の際はなおさらです。そんな中、スタッフの方に伺ったところ、朝一なら快晴を期待できるチャンスが高いとのこと。お言葉を信じ、9:00の始発ロープウェイ(※運行時間は季節変動)に乗り、いの一番に展望台に向かったところ、青空の北アルプスを望むことができました。(※もちろん、晴れを確約できるわけではないので、参考程度に頭の片隅にとどめておいてくださいね。)
せっかくなので、旅の思い出に日本一高い場所にある常設ポスト「山びこポスト」から故郷の友人や自分へのエアメールはいかがですか?はがきや切手は3Fの売店で購入可能です。
絶景を見ながら一休み
展望台での眺望を楽しんだ後は次なるアクティビティに備え一休み。4階のカフェ「マウントビュー」では、絶景を見ながらコーヒーやスイーツ、地元の食材を使ったカレーやラーメンなどの軽食をとることができます。冷えた体が十分に温まったら、次は外へ出て雪を間近に感じてみましょう!
見渡す限り雪!白銀の世界へ
4階のカフェ「マウントビュー」を出ると、2022年秋にリニューアルオープンしたばかりの「頂の森」と呼ばれる、北アルプスの大自然をより間近に体感できるエリアが広がっています。シラビソの原生林の中に散策路があり、冬には高さ3mにもなる雪の廻廊がお目見えします。迷路のような幻想的な白銀の世界を心行くまで楽しんでくださいね。
積雪の多い冬は閉鎖されますが、散策路の先には半円状にせり出した展望デッキ「槍の廻廊」があります。展望台からの絶景とは一味違う、大迫力の絶景を望むことができますよ。
尚、この頂上の「西穂高口駅」エリアは、例年11月から4月頃まで雪が残っているそうなので、春先に旅行される方も雪を見られるチャンスがありますよ。
標高1,300mの足湯でまったり
北アルプスの絶景を存分に楽しんだ後は、ロープウェイで「しらかば平駅」へ下山します。駅に着くなり、良い香りに誘われる人も多いはず。駅構内には人気のベーカリーショップ「アルプスのパン屋さん」があり、絶景を望みながら出来立てのパンを味わうことができます。このビューエリアは座席数も多く、暖房も十分に完備されているため、まだまだ景色をゆっくりと楽しみたい方にお勧めです。
次のロープウェイの時間まで余裕がある方は、「しらかば平駅」の外に出てみましょう。実は、この駅の外には足湯があります!硫黄成分をたっぷりと含む泉質で、5分も足をつければ体がじんわり温まってくるのが分かるはず。足湯からはもちろん、美しい山脈やロープウェイの発着を見ることもできます。
さらば絶景 帰路へ
絶景を余すことなく堪能した後は、「しらかば平駅」から徒歩3分ほどの「鍋平高原駅」からスタート地点「新穂高温泉駅」へ戻ります。約4分間のロープウェイからの最後の景色に心を馳せましょう。
服装
登山の装備は必要ありませんが、高山市街地よりも気温が低いため、帽子や手袋、厚手のコートやダウンなど十分に暖かい服装で行きましょう。準備が間に合わなかったり、想像以上に寒かった場合は、「新穂高温泉駅」や、頂上の「西穂高口駅」構内で薄手のダウン等購入することが出来ます。
旅行者お役立ち情報
旅行の際ネックになるのが、重い荷物。新穂高ロープウェイは、路線バスがロープウェイ乗り場のすぐ横に発着するほか、「新穂高温泉駅」構内にコインロッカーがあるので、スムーズに旅を楽しむことができます。また、駅構内には「高山駅」までのバスチケット販売機も揃っているので帰りのバスの心配も不要。
また、印象的だったのが、頂上の展望台に至るまでエレベーター等管理されており、車いすや足腰が不自由な方も楽しめるよう配慮されていたこと。実際に、取材に訪れた際も、3世代で楽しむ家族連れを多く見かけました。
まとめ
1泊2日で楽しむ、欲張りで贅沢な絶景飛騨高山エリアを紹介しました。中部国際空港からも2日あれば楽しめるコースなので、是非特別な景色に出会う冬の旅の参考にしてくださいね。