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セントリップ・ジャパン編集部
【中山道歴史散策】秋の中津川を満喫する旅、馬籠宿と紅葉の名所を巡る
日本の歴史を思いっきり感じられる宿場町の風景、秋ならではの美味しい食べ物、そして美しい紅葉。秋の馬籠宿には訪れる理由がたくさんあります。
この記事では、馬籠宿の秋ならではの魅力を、付知峡、夕森渓谷、根の上高原、苗木城跡といった中津川市内の紅葉の名所とともにご紹介します。
馬籠宿
季節ごとに異なる魅力を見せてくれる馬籠宿。秋になると、通りに立つ家々の軒先には干し柿が吊るされ、枡形の周囲に植えられた木々も赤や黄色に染まっていきます。私が訪れたお店では購入特典としてイガグリが配られていました。
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馬籠宿は急な坂道に沿って町並みが広がっています。下の入口から、のんびりと坂道を登っていきましょう。古い町並みと秋の風情を思いっきり楽しむことができます。
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秋の馬籠宿散策で欠かせない食べ物と言えば「栗おこわ」。通り沿いの食事処からカフェまであちこちで栗おこわの看板が出ており、食欲をそそられます。
大黒屋茶房の名物、栗おこわ定食
この日、伺ったのは「大黒屋茶房」。大黒屋は元々造り酒屋を営んでいた馬籠宿の名家で、日本の近代文学を代表する小説、島崎藤村の『夜明け前』にも「伏見屋」という名で登場しています。
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写真の左側が民芸品を売っているお店、右側がモダンな食事処になっています。もち米で炊いた栗おこわの定食は1,500円(税込)。秋の柔らかい日差しが差し込む窓際でいただく栗おこわの味は格別でした。
江戸時代後期の馬籠宿には、18軒もの旅籠(武家や一般庶民向けの宿)が軒を連ねていたそうです。多くの旅人がこの宿場町で足を休めていたのでしょうね。馬籠宿の中には、いまなお旅行者が宿泊できる宿があることをご存知でしょうか?
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そんな宿のひとつ、「旅人御宿 但馬屋」はちょうど馬籠宿の坂道の中ほどにあります。
趣のある暖簾をくぐり、引き戸を開けてみると、ピカピカに磨かれた床と120年以上前の囲炉裏が目に入り、まるで江戸時代にタイムスリップしたような気分に浸れます。夕食には地元の無農薬野菜や山菜を中心としたヘルシーな料理が提供されます。泊まることでしか味わえない馬籠宿の魅力もぜひ感じてみてください。
馬籠宿の下入口の近くにある島田公園もモミジが多く植えられ、例年、秋には期間限定でライトアップされています。宿場町の中だけではなく、その周囲にもモミジの美しいポイントがいくつかあるので、ゆっくり時間をかけて散策してみると良いでしょう。
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馬籠宿から隣の妻籠宿までの距離は約8.8km。2時間ほどかけてハイキングするのもおすすめです。馬籠峠のハイキングの様子についてはこちらの記事をご参照ください
付知峡
続いて、中津川市の北部に位置する「付知峡」をご紹介します。付知峡を流れる付知川は川底まで透き通り、四季折々の日本の自然美を感じられる場所として知られています。
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秋の付知峡散策、まずは不動公園を目指しましょう。公園には1周40分ほどの散策コースが整備されており吊り橋を渡りながら、2つの滝を巡ることができます。
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公園内を流れる水路の周辺はとくに美しく、まるでモミジのトンネルの中を歩いているようです! 秋の木漏れ日を浴び、水のせせらぎを聞いていると、とてもリラックスできます。
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不動公園から2〜3km離れていますが、付知川に架かる攻橋と本谷橋からも素晴らしい秋の景色を眺めることができます。不動公園からの帰り道にぜひ立ち寄ってみてください。
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夕森渓谷
付知峡の数キロ南にある「夕森渓谷」も美しい紅葉が見られることで知られ、毎年、秋になると「夕森もみじまつり」が開催されています。もみじまつりの期間中は露店も出て多くの観光客で賑わっています。
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夕森渓谷の駐車場を起点に約1.7kmの散策コースが設定されており、代表的な紅葉のビューポイントを巡りながら40分ほどで駐車場に戻ってくることができます。このコースは秋の自然散策が気軽に楽しめるのでとってもおすすめです。
竜神の滝の周りには渓流を渡るための橋が組まれている
夕森渓谷のハイライトは、パワースポットとされる竜神の滝。滝の周辺に複雑に張り巡らされた木製の橋と階段は、まるで何かのゲームのワンシーンのよう!
竜神の滝を越え、散策コースを通って駐車場に戻る
滝から駐車場に戻る散策コースはきれいに整備されており、高台から見下ろす駐車場までフォトジェニックに見えてきます。駐車場の露店では、モミジの形をしためずらしい五平餅が売られていました(1本300円)。
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苗木城跡
中津川市内を流れる木曽川に沿ってそびえ立つ岩山の頂上に築かれた苗木城の城跡は、日本の山城のなかでも屈指の人気を誇り、近年は、世界遺産のマチュピチュに似ているともいわれSNSで話題になっています。
秋色の木々に囲まれた苗木城跡
この苗木城跡も、春は桜の、秋は紅葉の名所として知られています。苗木遠山史料館の駐車場から苗木城の天守展望台までは25分ほど。急な坂道を登っていくと、やがて視界が開け、巨大な岩山を取り囲むように並べられた石垣と、天守跡に櫓を組んで立てられた展望台が目に入ってきます。素晴らしい絶景!
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天守跡には当時の柱穴を利用して築かれた展望台があります。展望台からは、城を取り囲む山々や中津川市街地が一望できます。360度、見渡す限りの山々が赤や黄色に色づく様は圧巻です!
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根の上高原
最後に紹介する中津川市の紅葉スポット、「根の上高原」は、恵那市との境に位置する標高約1,000mの高原です。高原には2つの湖がありますが、小さい方の湖、「根の上湖」の湖畔の紅葉はとくにきれいです。
紅葉に囲まれた根の上湖
湖をぐるりと取り囲む形で遊歩道が整備されており、40分ほどで1周することができます。木道の上を通る湿地帯があったり、林道があったり、変化に富んでいて楽しいコースですが、とくに高低差もなく、気軽に散策することができます。
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紅葉が湖面に映り込む様子も美しい
ちこり村で栗きんとん作りを体験
紅葉の名所を巡る秋の中津川旅、最後の思い出づくりに中津川の名物、栗きんとん絞り体験はいかがでしょうか? 絞り体験ができるのは、「ちこり村」。ちこり村は中津川ICのすぐ側にあるので、帰りの高速道路に乗る前にふらっと立ち寄ることができます。
ちこり村は「食べる」「買う」「体験する」ができる食の複合施設
栗きんとんは、茹でた栗に砂糖を加えて練ってできた生地を茶巾(綿の布)で絞って、独特の形を作っていきます。ちこり村では、この工程の後半、絞りと栗きんとんを包む和紙への梱包までを体験することができます。
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体験の所要時間は45分ほど。最初はなかなかきれいな形に仕上がらないのですが、2つ、3つと絞っているうちに、だんだんコツがつかめてきます。自分で絞った6個の栗きんとんは、お土産として持ち帰ることができます。
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栗きんとん絞り体験は前日までの予約が必要で、料金は1名1,600円(税込)。自分で絞ったオリジナルの栗きんとんは、旅の思い出がつまったお土産としても最高です!
おわりに
秋ならではの味覚が楽しめ、より一層、訪れる楽しさの増す秋の馬籠宿。さらに、中津川市内には、中部エリアを代表する紅葉の名所が点在しています。秋のドライブを楽しみながら、ぜひ紅葉スポットを巡ってみてください。
中津川市内にある中山道の宿場町巡りについては、こちらの記事もご参照ください