| Centrip 編集部

下呂温泉:名古屋から行く一日観光シリーズ④

日本は世界屈指の温泉大国だ。温泉が目当てで日本を訪れる旅行者も多い。宿泊施設のある日本の温泉地の数はなんと3000を超える。そのなかで、旅行者におすすめの温泉地を問われたら、どこを推奨すべきだろうか?
色々な意見があるが、江戸時代の著名な儒学者、林羅山が「日本三名泉」と分類したのは、草津温泉、有馬温泉、そして下呂温泉であった。今回の記事ではこの下呂温泉を取り上げる。

下呂温泉とは?

下呂温泉は高山や郡上八幡と並ぶ、飛騨地方の人気観光地のひとつだ。
名古屋からのアクセスもよく、特急に乗れば、乗り換えの必要なく、1時間40分で下呂駅につく。駅に降り立ったら、そこはもう温泉街だ。

下呂温泉の魅力は、やはり温泉に尽きるだろう。下呂温泉のお湯は、肌に優しく、湯上がりには肌がよく潤う。美容効果のある泉質で「美人の湯」とも呼ばれる。女性にとくに人気だ。

下呂温泉に宿泊してゆっくり滞在するのももちろん魅力的だが、下呂温泉の多くの旅館は日帰り入浴の制度を取り入れており、また町中には無料で入れる足湯が点在している。そのため、日帰り観光の目的地として訪れる価値も十分にある。
たんにお湯に使ってのんびりするだけでなく、温泉に関連する観光施設も興味深く、また、飛騨地方の食文化も堪能できる。なにより、多くの旅館やカフェが連なる日本の歴史ある温泉街を散策することはとても楽しい。

下呂温泉へのアクセス

下呂温泉に行くには電車の利用が便利だ。名古屋駅からは特急の「ワイドビューひだ」がおおよそ1時間に1本出ている。所要時間は1時間40分で乗り換えの必要はない。料金は特急料金もあわせて4170円だ。飛騨川沿いを走る車窓からの景色も良い。

 

下呂温泉の旅館宿泊者を対象に名古屋から下呂温泉への直行バスも1日1便運航されている。ただし、こちらは事前に電話予約が必要であり、外国人旅行者には利用のハードルが高い。

下呂温泉の主な見どころ

温泉街の施設や見どころは下呂駅周辺に密集しており、以下に紹介するエリアはいずれも徒歩圏内に集中している。日帰りで温泉入浴を楽しみつつ、半日あればすべて見て回ることができる。

温泉寺

下呂駅を降りたらまずは飛騨川にかかる赤い橋を渡り、温泉街を通り抜けて高台を目指すと、温泉の町ならではのネーミングのお寺がある。それが温泉寺だ。かつて一羽の白鷺が下呂温泉の源泉を村人に知らせた、という伝説に由来するお寺だ。

まっすぐに伸びる173段を登りきると静かな境内が広がる。境内には薬師如来像が安置されており、その足元にはお温泉のお湯が湧き出している。体の痛みを癒す力があるとされ、肩が痛いのであれば如来の肩に、足が痛いのであれば如来の足にお湯をかけると痛みが治ると信じられている。

それほど広い境内ではないが、とても心が落ち着く不思議な雰囲気がある。境内に散りばめられたかわいらしいお地蔵さまを探しつつ、裏庭にも周ってみよう。温泉寺の本堂や鐘の向こう側に下呂温泉の町並みが一望できる絶景スポットだ。

普段は静かな温泉寺だが紅葉シーズンは夜間もライトアップされ、多くの観光客で賑わう。

 

合掌村

温泉寺からいったん温泉街に降りて行き、飛騨川に流れ込む小さな小川を越えたら合掌村を目指そう。合掌村は、下呂温泉でもっともメジャーな観光スポットだ。

合掌村には、下呂温泉を含む飛騨地方の古い民家が移築されており、保存されている。いずれも日本の文化財に指定された貴重な建物だが、中も含めて見学をすることができる。飛騨地方のかつての文化や生活様式が体感できる。

水車が回る庭園の池は澄んだ水が美しく、色鮮やかな錦鯉がよく映える。売店ではエサが100円で売っているので、興味があれば、エサをあげてみてもいいだろう。
庭園では随所に温泉のお湯が引かれており、足湯につかることができる。着衣のまま足だけお湯につかる足湯は、とくに冬の寒い時期には最高に気持ちがいい。

また、合掌村では、陶器の絵付や陶芸、和紙の紙漉きといった日本の伝統工芸の制作体験もできる。1時間ほどで体験できるプログラムが充実しており、外国人旅行者でも気軽に楽しむことができる。

噴泉池

豊かなお湯に恵まれた下呂温泉を象徴するスポットが噴泉池だ。飛騨川にかかる赤い橋の上から下をのぞくと、川辺で入浴している人たちがいるので、はじめて見ると驚くかもしれない。

噴泉池は公共の施設で、いつでも、だれでも、ただで、入浴することができる。かつては裸で入浴する人が多かったが、いまは水着の着用が義務付けられている。眼前に流れる飛騨川を眺めながら温泉につかるという少し変わった経験は、他では得がたい思い出になるだろう。

温泉街散策

温泉寺、合掌村、噴泉池と下呂温泉の定番スポットを巡ったあとは、気の向くままに町歩きを楽しもう。

下呂温泉にはカエルだらけのカエル神社にカエルのキャラクターを使ったプリンなど、カエルにちなんだ施設や商品が多い。これは、日本語でカエルの鳴き声を表現する擬音、「ゲロゲロ」に由来している。散策中にいくつのカエルが見つけられるのか、数えてみるのもおもしろい。

飛騨川とそこに流れ込む小川の周辺の散策もおすすめだ。山間を流れる澄んだ水と、季節ごとに雰囲気が変わる周辺の木々を眺めながら、気の向くままに足を伸ばしてみるといいだろう。

あまり観光客が足を運ぶ場所ではないが、森八幡神社もすばらしい場所だ。毎年、2月14日には田の神まつりという有名なお祭りが行われ、多くの人が集まるが、それ以外はひっそりとしている。歴史ある杉の大木が神聖な空気を作り出す、この神社も訪れてみる価値がある。

温泉街の町歩きは夜も続く。とくに冬は、川沿いのライトアップが華やかさを増し、いつも以上に心が踊る季節になる。歩き疲れたら町のあちこちに点在する無料の足湯で休憩しつつ、冷えた足を温めるといいだろう。

下呂温泉のおすすめローカルフード

下呂温泉はローカルフードも多く、それを味わえる飲食店も充実している。
代表的なのは、高山や郡上八幡などの飛騨地方に共通する飛騨牛を使った料理、そして、朴の葉の上で味噌と肉などの具材を絡めて焼く朴葉みそと呼ばれる料理だ。朴葉みそは、卓上のコンロ等を使って客の目の前で焼き上げてくれる。味噌の香ばしい香りがとても食欲をそそる。
下呂温泉特有のものといえば、トマト丼もおすすめだ。もともと下呂温泉周辺はトマトの名産地であり、そのトマトと牛肉や豚肉をあわせて食べる丼だ。肉の旨味とトマトの酸味の相性がよく、地元の人にも観光客にも人気がある。

宿泊先

今回の取材は、名古屋から日帰りで訪れたが、もちろん、日本有数の温泉地である下呂温泉には宿泊施設も充実している。宿泊施設は下記のサイトでリスト化されている。

まとめ

下呂温泉には、古き良き伝統的な日本の温泉街の魅力が凝縮されている。とくに温泉の湯質はきわめて評価が高く、そんな質の高いお湯に、足湯などの形でだれもが気軽に触れられる文化が根づいている。温泉ファンであれば、一度は訪れてみるべきエリアだろう。

 

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