| セントリップ・ジャパン編集部

【阿弥陀ヶ滝荘流しそうめん】郡上市白鳥町、暑い夏を涼しく過ごそう!

郡上市白鳥町の魅力

美しい山城と郡上おどりで知られる郡上八幡から北に20キロほど移動すると、同じ郡上市にある白鳥町に到着する。白鳥町は冬の積雪が多いため、ウィンタースポーツを楽しめる場所としても有名であるが、この記事では、日本の暑い夏を楽しむためのとっておきのスポットと、白山信仰にまつわるいくつかのスピリチュアルなスポットを紹介する。

阿弥陀ヶ滝荘で「流しそうめん」体験

日本の夏を代表する食文化のひとつに「流しそうめん」がある。そうめんは小麦粉を原料とする細麺で、夏に冷やして食べることが多い。このそうめんをさらに冷たく味わう方法として考えられたのが「流しそうめん」だ。冷たい水の中を流れる麺を箸ですくって食す。

石で作られた特製の流しそうめん台

このユニークな食文化が誕生したのは1950年代であり、水の中を白い麺が涼しげに流れる様子が報じられると日本全国に広まり、夏のとっておきの体験として定着した。

この流しそうめんがどこで誕生したか(どこが「元祖」か)については諸説あるが、その有力候補のひとつが郡上市白鳥町の阿弥陀ヶ滝荘だ。すぐ近くの阿弥陀ヶ滝の滝壺付近で流しそうめんを楽しむ様子がモノクロの古い写真に残っている。

石の水路を流れるそうめん
箸ですくってそのまま食べる

「元祖」論争はさておき、この阿弥陀ヶ滝荘が、夏の食のエンターテインメントを体験できる最高の映えスポットであることは間違いない。

通常、流しそうめんは竹筒を使うことが多いが、ここでは竹筒ではなく、薄い板状の石を組み合わせた流しそうめん台が使われている。天然の湧き水が冷たい石の上を流れることによって麺がさらに冷やされる仕組みになっている。

店主の遠藤寿彦さんによれば、冷えた麺をすくってすぐに食べるのが一番美味しい食べ方だと言う。取材に訪れたこの日、町中は30度を超える猛暑を記録していたが、この石の流しそうめん台の周りは涼しく、汗をかくこともなく快適なランチタイムを過ごすことができた。

炭火で焼かれる団子
味噌を塗った団子とインスタ用写真

阿弥陀ヶ滝荘では、流しそうめんだけでなく、炭火で焼いた団子(300円/1本)やこの地域の名産である岩魚の塩焼き(600円/1匹)なども注文することができる。深い森に囲まれ、滝から流れる水の音を聞きながらの食事はかけがえのない思い出になる。

長良川で捕れる岩魚の塩焼き
阿弥陀ヶ滝荘二代目店主の遠藤さん

阿弥陀ヶ滝荘の営業は毎年5月から9月までの10:00〜17:00(ラストオーダーは16:30)だが、天候等の状況によって変更になる可能性がある。コロナ禍での営業は、1テーブル1グループのみに限定されており、15分毎の完全入れ替え制となっている。流しそうめんの料金は大人一人600円(子どもの場合は500円)だ。超人気スポットのため、週末ともなればかなりの待ち時間が予想される。時間に余裕をもって訪れることをおすすめする。

阿弥陀ヶ滝ハイキング

流しそうめんでお腹を満たしたあとは、ちょっとしたハイキングに出かけよう。

60メートルの落差がある阿弥陀ヶ滝

阿弥陀ヶ滝荘の裏口から目指す阿弥陀ヶ滝までは歩いて10分ほどだ。阿弥陀ヶ滝の落差は約60メートルあり、このエリアでは最大級の名瀑として知られている。美しい青空から大量の水が一直線に落ちてくる様は壮観だ。

滝壺で涼をとる夫婦
滝の周囲は深い緑に囲われている

滝壺周辺は勢いよく流れ落ちた水がミストのように舞い、真夏でも涼しく感じられる。頭の上を覆い尽くす深い緑も心地よい。大自然のパワーを感じられるこの場所をぜひ一度訪れてほしい。

滝壺から流れる澄んだ水
きれいに整備されたハイキングコース

阿弥陀ヶ滝と阿弥陀ヶ滝荘は同じ駐車場を使うことができる。駐車場から(もしくは阿弥陀ヶ滝荘から)滝までの道のりはきれいに整備されており、勾配もそれほど急ではないので気軽にハイキングを楽しむことができる。

名古屋から阿弥陀ヶ滝への交通アクセスと北濃駅

阿弥陀ヶ滝は最寄り駅から距離があり、他の観光スポットとも離れているため、基本的には車での移動をおすすめする。車を利用する場合、名古屋ICからは一宮JCを経由して東海北陸自動車道に入り、白鳥ICで降りてから下道で30分ほど走ると到着する。高速を降りた後はややカーブの多い山道を通るので慎重な運転を心がけたい。

北濃駅に到着した長良川鉄道
長良川鉄道の終点であることが記されている

なお、駅からの阿弥陀ヶ滝への移動手段が限られるため推奨はできないが、鉄道の最寄り駅は長良川鉄道の北濃駅となる。長良川鉄道は田園風景の中を通る1両のみの赤い電車だ。レトロな雰囲気が人気で、この鉄道に乗ること自体を目的に旅をする人もいる。

阿弥陀ヶ滝と併せて巡りたい白山信仰に関する施設

阿弥陀ヶ滝のある白鳥エリアは、富士山と並ぶ霊峰として崇拝された「白山」の信仰拠点として発展してきた。「白鳥」という美しい地名は、白鳥が高僧を案内したという伝説にちなむ。江戸時代、白鳥は白山登頂を目指す人々で大いに賑わったと言われている。

神秘的な白山信仰にまつわる施設は、写真に映える美しいところが多い。せっかく阿弥陀ヶ滝までドライブしてきたのであれば、これらの施設も一緒に巡ってみると良いだろう。

白山文化博物館

白山の3つの峰を模った屋根

まず、白山信仰とは何かを理解する上で、最適なのがこちらの博物館だ。多言語の表記はほとんど無いが、写真パネルや展示物から地域の文化を感じることができる。後述の長滝白山神社の貴重な所蔵品も展示されている。また、博物館の建物そのものも特徴的であり、屋根は白山の3つの峰を模っている。目の前の小川にかかる橋も含めて、白山入山を疑似体験できるような工夫がなされている。

長滝白山神社と長龍寺

長滝白山神社の本殿

長滝白山神社は白山文化博物館のすぐ近くにある。

日本人の白山信仰は裾野が広く、この信仰に関わる「白山神社」は日本に3000社近くある。その白山信仰の中心的な神社のひとつがこの長滝白山神社だ。白鳥の町は元々、この神社の門前町として形作られてきた。

神社とお寺の兼用の参道
境内に立つお堂

少し複雑な話になるが、日本の近代化の過程で、神道と仏教(神と仏)の分離が促された時期があり、そうした経緯もあって、神社(長滝白山神社)とお寺(長龍寺)が同じ境内に混在している。

白山中居神社

白山中居神社の本殿(奥に見える建物)

白山と長滝白山神社の中間に位置するのがこの白山中居神社だ。こちらも白山信仰の重要な拠点であり、広い境内には樹齢数百年の杉の大木が立ち並ぶ。鳥居をくぐって本殿にいたる道には橋が設けられており、その先が神聖な空間であることを示している。

美しい緑青色の鳥居
澄んだ宮川に架かる橋

正ヶ洞棚田の絶景

もうひとつ、阿弥陀ヶ滝を訪れた際に一緒に立ち寄って欲しい場所がある。

田植えを終えたばかりの棚田の風景

正ヶ洞棚田と呼ばれる美しい棚田で、険しい山の斜面に石を積んで作られた棚田が並んでいる。山間の厳しい環境のなかで稲作に取り組もうとした先人の工夫が見て取れる。

岐阜の棚田21選に選ばれている
ビュースポットから眺める正ヶ洞棚田

側道の細い道を進まなければならないので、運転の難易度は高いが、田植えを終えたばかりの田んぼに空の青さが映り込む光景は、感動的な美しさだった。

白鳥町周辺の主な観光地

郡上八幡

夏の夜に夜通し繰り広げられる郡上おどりで有名な郡上八幡はマストで訪れたい。きれいな水の流れる城下町はとても美しい。本物そっくりの食品サンプル作りやシルクスクリーンによるオリジナル手ぬぐい作りなど、ユニークな体験もできる。東海北陸自動車道の白鳥ICから郡上八幡ICまでは15分ほどの距離だ。

郡上市内でのウィンタースポーツ

白鳥町をはじめ、郡上市北部は冬の積雪量が多く、雪質も良いため、スキーやスノーボードが楽しめる施設も多い。初心者や家族連れが遊びやすいスキー場が多く、気軽に冬の雪景色・雪遊びを楽しむには絶好の場所になる。

飛騨高山・白川郷

白鳥からは世界遺産白川郷や古い町並みが人気の飛騨高山へも近い。白鳥ICから白川郷までは、東海北陸自動車道を利用して白川郷ICで降りる。高山へは東海北陸自動車道の飛騨清見ICから中部縦貫自動車道に入り、高山西ICで降りる。どちらも1時間程度で到着することができる。

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